黎明(れいめい)地蔵尊 (邑楽郡大泉町城之内公園内)
東毛のマイナーでも貴重なもんを紹介してぐんがオレのブログのポリシー。今回は大泉・城之内公園の一画にある「黎明地蔵尊」だぃね。
大泉の西小泉駅と小泉駅の間にある城之内公園。15世紀に築城された小泉城の跡さね。この公園の北の一角に「黎明地蔵尊」はあるで。
大泉には太平洋戦争前、旧海軍は戦闘機の機体工場として昭和15年に中島飛行機小泉製作所を太田製作所から分離し建設。有名な「零式艦上戦闘機(零戦)」「九七式艦上攻撃機」などを製造したんだと。
戦争末期の昭和20年2月25日(太田製作所と同時)、同4月4日(3日夜間)に米軍爆撃機B29が襲来、激しい空襲を受け、多くの人命が失われたんだと。この独特の像容の黎明地蔵尊は、戦禍に散られた方々の冥福を祈るために建立されたものさね。
お地蔵様は昨今の国民保護サイレンをどんな思いで聴いてるんだんべか?
小泉製作所は、戦後に米軍が進駐、「キャンプドルウ」となり、昭和34年に返還、昭和36年に三洋電機になり、そして平成の世にパナソニックになり、今も大泉や東毛を支える経済の中心地になってるんはご存知の通りだんべ。
現地説明版
黎明地蔵尊・・・久々の「東毛の戦争遺跡」のタグに分類しとくかね。
(おまけ)
公園内、黎明地蔵尊の西隣には石室が開口した城之内古墳があったで。
城郭内に古墳なんかあるもんかねぇと説明板を読むと・・・
え?宅地内にあった古墳を現地に
移築って・・・
いくら貴重なもんとはいえ、これっていいんかわりぃんだか?(笑)
地蔵尊も古墳もみんな城之内公園に移設しちゃんたんだね。
【参考文献】
現地説明板
大泉町の歴史 大泉町公式:2017年10月4日アクセス