2007年 02月 13日
再び北金井へ ~ 唐澤峠を目指す
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北金井旧マイクロウェーブ中継所

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中継所への登山道は車両通行止/分木山付近/遠く足利への眺め
無線で位置伝送もやってみた/『山田郡誌』(昭和14年)に記載のある「集塊岩」?/中継所付近より西側
慈眼寺沢(妙智沢)と堤/砂防ダム、右に「浅間山」/浅間山山頂の石祠

 東毛低山の旅、今回は前回時間がなくって行げなかった「唐澤峠と分木山」を目指す。
 北金井の分木(ぼんぎ)山には、北金井と旧山田郡吉澤村を結ぶ唐澤峠という峠道があったそうだぃね。今は正確な位置がわかんなくなっちゃったんだけんど、げきさかさんの緻密な分析で大体の位置が判明してるんさね。こちら。この地点に行ぐには、北金井側の旧峠道と推定される道は今は鳳凰ゴルフ場になってて、現在山頂にあるマイクロウェーブ中継所への作業道を利用する。この中継所は昔は群馬と栃木を結ぶ重要なテレビの中継回線を担っていたらしいんだけんど、今は光ファイバーなどの発達で使われなくなったと聞かぃね。20世紀の近代化遺産のひとつともゆえらぁね。

 今日はちっとんべ家を出発するんが遅くなっちまって、9時過ぎに「かまぼこ兵舎」の脇に到着。中継所の入口の道は、車止めがあらぃね。若ぇ頃は車で何度かいったことがあるんだけんどね。まぁ、今日は最初っから歩ってぐつもりだったんで、ちっともかまわねぇけんどね。たまたま作業道入口で木の伐採に来たという軽トラのおじさんにいき会う。「歩ってぐんかぃ?上の方は薮べぇで、おーか大変だで」とご忠告を頂戴しちまった。
 車をかまぼこ兵舎の脇に停め、GPSや無線機で武装してると「調査かなんかで来たんかぃ?」とご老人に声をかけられる。そういえば来る途中、車で彼の脇を抜いてきたけんど、「こんな山奥まで何しに?」と聞くと、ご老人は「散歩だよ」と、にこやかに答えられたんさ。オレが旧強戸村出身だとゆうと、同級生の名を聞かれたんで答えると「知ってるよ」と相好を崩され、いろいろなことを教えてくれたぃね。「北の山の名は、高坪山という。東西の2つの高いところは西高坪、東高坪と呼ばれている。かまぼこ兵舎の裏のいちばん高いところは、西高坪だ」「山の中には桐の木がたくさんあって、昔はそれで「琴」を作った」「この沢は慈眼寺沢と説明板にかかれてるが、昔は「妙智沢」といった(→郡村誌にこの小字名の記載あり)。昔々沢の奥にお寺があって、今は麓に移ってきて妙智山慈眼寺になった」「中継所の山は名は良く覚えていない。(分木山ですか?)そんな名前だったかもしれないね」「堤の東の円錐形の山は、このあたりで浅間(せんげん)山といって昔、富士講が盛んだった。山頂には昔、宮がたくさんあった。上ってみな。」・・・などなど、御歳87とゆう、このご老人は、今までいろんな資料をあたってもわかんなかった八王子丘陵の謎のいくつかを解き明かしてくれたぃね・・・・もしや八王子丘陵の神様がオレに遣わしてくれた、仙人様だったんじゃねんきゃ?(笑)

b0004675_20511482.jpg ご老人に丁重にお礼をゆって、作業道を山頂へと急ぐ。最近は上る人もいねぇせいなんか、アスファルトもはげ、ちっとんべ荒れ気味。途中、黄色い杭で新栃木線124,125号への案内がある作業道が分岐するけんど、そのまんま上る。しばらくすっと伐採作業中のさっきの軽トラのおじさんにいき会ったんで挨拶。中継所のある山頂付近になるとさらに薮気味。あんま急な勾配もなく、無事中継所(右下図中の赤ルートの下のフラッグ)に到着。げきさかさんの話では、このあたりが「唐澤峠」のはず。ガードレールを越えて、「唐澤峠」付近を更に探索することにした。薮漕ぎ覚悟で尾根に乗り出し、ちょっと下へおりると・・・・なんかすげぇ道いーぞ。超楽ちんだぃね。まるで籾山峠西のハイキングコースみてぇだ。道を進むと、さっき分かれた124号鉄塔への作業道へのT字路にぶち当たっちまった。鉄塔探索が目的じゃねんで引き返ぇす。どーやら整備もされたばかりのこの道は、新栃木線124号から125号への作業道みてぇだな。この道が分水嶺上を東へ伸びてるんで進んでみる。

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 この小道をちっとんべ下ると『山田郡誌』に記載のある「集塊岩」?と思われる岩を作業道の小道脇(右下図中の赤ルートの上のフラッグ;北緯36度21分10秒19,東経139度21分25秒92)に発見!
『山田郡誌』には
唐澤峠 毛里田村大字吉澤字唐澤より新田郡強戸村大字北金井に通ず、この峠の西北約百米の分水嶺上に集塊岩の露出を見る。
とあるんさ。)となると、やっぱりあの中継所付近が峠だったんかねぇ。でもこの辺の谷おーか深いんだけんど、こりゃ上るんも下るんも大変だったんべなぁ。(ちょうどここを下ったところにちょうど渡良瀬川の渡しがあって足利方面へのアクセスに利用されてたらしいんさ。)次のピークまで行ってみたが、125号に行ぐんが目的じゃねんで、引き返ぇすことにした。再び無線中継所まで上って、あたりを散策。分木山についてはどこなんだか確信が持てなかった。やって来た作業道を下る。

堤んところまで下って来っと、10時過ぎ。はぁ帰ぇるかなと思ったけんど、あのご老人が教えてくれた「浅間山」が眼前に聳え立つ。
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 わかりました、仙人様。これも何かの啓示。上って確かめてやるんべぇや!・・・・と2つめの堤の堰を渡った西側より浅間山にアタック開始。さすがに円錐形の山、しかも登山道なしの薮漕ぎなもんで、標高(約160mほど)以上に、なっからきつかったぃねぇ。

 山頂に近づくと岩場。こりゃ富士講の舞台に十分だぃねぇ。山頂には風化して年代も読めねぇ石祠がひっそりと鎮座してたぃね。
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 手を合わせ、下山。途中、急な斜面、2度も足を滑らせたぃね。仙人様、仰せの通り修行してきやした。(右下図中の右図のオレンジのルート、フラッグは石祠)また山でいき会えたら、いろいろ教えてくんなぃね。

・・・・しっかし、今日は杉の花粉が飛び始めたみてぇで途中くしゃみが何度も出たで。こりゃオレの今シーズンの山歩きもそろそろおしめぇかね?

b0004675_210171.gif 【右図は、カシミール3Dで国土地理院「ウオッちず」公開データに、今日のGPSデータを読み込んだものを引用】



【参考文献】
 『山田郡誌』 1939
 『山田郡誌』にみられる昔の峠道と唐澤峠の場所について (電撃!激坂調査隊が行く‐東上州ヒルクライム日記‐)
 須田茂、「連載 群馬の峠を歩く 菅塩峠から、鞍掛山越えの道へ」 、p54-57、月刊『上州路』、2006年8月号、あさを社

【重要な追記:2009年2月】
「分木」の位置を確認してぇと思って、太田市教育委員会文化財課で『太田市地籍集成図』(昭和63年,1988)を閲覧させてもらったんさね。これには「小字」が地割と共に詳細に記載されてたぃね。
で、「分木」の位置だけんど・・・中継所北の集塊岩へ下りる小丘~中継所までは「東高坪」、中継所から鳳凰ゴルフのクラブハウスまで「大石ケ入」「分木」「五反歩」と小字が続く。「分木」はというと、ちょうど駒形神社から東へ伸びる集落「鎌井戸」から上った尾根のあたりだったようだぃね。(中継所より南に位置。オレたちが考えてるよりまっと南にあった。現在はゴルフ場の中と思われる。なんで、この記事のタイトルから分木山を削除したで)
ちなみに「西高坪」は鷹巣山の北金井側の東南面からキャンプ場付近を指すみて。北金井最深部の山々を村からみて高坪山と呼んでいて、堤からみて東南限を「東高坪」、西南限を「西高坪」と呼んでたんじゃねんか・・・と思う。
仙人様の教えてくれた浅間山の北面は「丸山入」という小字名なので、この山は「丸山」でもいいかもしんねぇね。

郡村誌の分木山は以下のように記載されてるんさね。
分木(ボンギ)山
髙七拾五丈、亦八王子山ノ一峯ナリ、村ノ東方ニアリ、東方丸山吉沢ノニ村ニ属ス、麓松及ビ雑木ヲ生ス、登路三町廿間字分木ヨリ上ル

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by dr_suzuki | 2007-02-13 19:33 | 東毛(+両毛)漫遊 | Trackback | Comments(4)
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Commented by torajiro-joshu at 2007-02-13 20:52
ホントになっからよく歩いてらぁね。
でも、花粉が飛び始めたら、花粉症の人にはかなりきちぃやいね。
俺も花粉症だから、これから暫く山歩きはお休みみてぇよ。
まーず、残念だいね…。
Commented by dr_suzuki at 2007-02-14 22:20
▼寅次郎さん
今日は鼻水が出始めたぃね。花粉の季節の到来を実感してらぃね。
あぁ、やだ、やだ。
Commented by T・K at 2008-05-23 21:29 x
俺もあのアンテナが気になっていたので何人かの仲間を連れていきました。途中で一人リタイヤしたけれどなんとか着いた。途中車のタイヤの跡があった
Commented by dr_suzuki at 2008-05-24 09:47
▼T・Kさん
山仕事や電力系の方は、作業道を車で通行できるみてぇだぃね。これからの時期はマムシに注意してくんなぃね。


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