通称・かわご石越え・桐生側より
5月に神籠石を拝んで早半年。冬を迎えあの神籠石はどうなってるんだんべか?土に埋もれちゃってねぇだんべか?今度は菅塩から通称「かわご石越え」で行ってみっか・・・と思っていたがなかなか時間が取れねぇ。そんなこんなのうち1月8日の上毛新聞で以下の記事を発見。
(前略)八王子丘陵では、里山本来の自然を生かし周辺の観光地化を本格化させる。市北部運動公園を基点に総延長約16㌔の遊歩道を造り、健康づくりや自然に親しむ場所にする。約100万株のシバザクラが植えられた公園から尾根伝いに、薮塚温泉や東毛少年自然の家まで延びるコースを整備。途中にユリ園を設け、シバザクラ以外の花も楽しめるようにする。(後略)
太田市が遊歩道を整備だって?いったいユリ園ってどこに作るん?みんながオレの大好きな八王子丘陵を歩ってくれるんなら、そりゃうれしいことだけんど、太田市って裕福なんだか、
情け容赦ねぇ整備すっからなぁ。遊歩道をどうなるかわかったもんじゃねぇ。里山の雰囲気があるうちにできる限り歩っておかねぇと。
「かわご石越え」は広沢の地元の人にそうゆわれてる峠で、現在は桐生側ではほとんど道がねぇにもかかわらず国土地理院の2万5千分の1の地図で「
実線」で記載され、広沢の賀茂神社まで延びてるって道。いったいどうしてこの道が実線で書かれてるんかな。摩訶不思議。そのおかげで多くの者が菅塩峠を目指して、迷宮に陥ってる始末。
新田新春健康マラソンで危惧していた膝痛が出ず、これ幸いに菅塩沼の脇の駐車場まで車を急ぐ。今シーズン初の久々の八王子丘陵。GPSや無線機で武装して出発!最初の北金井への分岐のこんな山奥の道標にも「犬のフン禁止」の掲示がつけられてる。犬を飼ってる人のモラルは地に堕ちてるんかね。
炭焼きの東屋脇から、左に折れる。道標には「500m先遊歩道終点」の文字。この辺の整備をしたときにどうして太田市はどこもその先の峠道を無視したんかね?歩ってぐと、四輪車の深けぇ轍が結構ある。そん中には
2万5千分の1の地図を信じて、桐生まで抜けてみんべぇとして討ち死にした車が結構いっぺぇいるだんべな。不憫なもんだ。いったい何台の車が、あの地図のせいでひでぇ迷惑を蒙ってるんだんべか?
一度分岐があるけんど、そこは右へ。そのうち轍がなくなる。よく見っと、轍がなくなるんじゃなくって道に硬いコンクリートが打たれてる。ぼっとかすっとこの道は昔作業かなんかに使われてた道なんかもしんねぇな。なんでこのままの感じで峠越えて向こうまで道があるんだんべと国土地理院が航空写真かなんかで判断しちゃって実線にしちゃったんかな。
道が途切れ、一気に上がると鞍部。ここが「かわご石越え」かぁ。ちょうどここの八王子丘陵の主尾根に桐生倶楽部山の会の道標があるんだけんど、もう字がかすれちゃってて何て書いてあるかよくみえねぇんさね。ここに道標があるってことは、過去にはここを通る人が多かったって証左なんかもしんねぇ。
遊歩道終点/桐生倶楽部山の会の標識/桐生側へ下りる
そのまんま桐生・広沢側に下りてぐ。道はちっと悪くなってよくわかんねぇだけんど、樹に黄色いテープが巻かれてるんでそれを辿る。沢に沿って下ってぐと、神籠石への分岐の見慣れた二本の黄色のテープ。
しかもどなたかが緑のテープを巻いて「カワゴ石→」とマーキングしてくれてらぁ。そっから左に折れて、沢(カハゴ石沢)沿いに歩くことしばし。目の前の向こうにあの神籠石が土に埋んもれず、初夏の時のあの姿のまんま鎮座してるんがみえらぃね。
目印の樹/緑色のテープでマーキングあり/前方に神籠石を確認!
久々に神籠石の姿を拝す!
石の上につもった枯葉をちっと払ってみる。かわまたさん、もうこの石は埋もれはしねぇよね。初夏に設置したっつープレートも雨風のためか随分味がある色に変わってらぃな。(猪に倒されてなくてよかったぃねぇ)その脇から山肌を主尾根まで詰め上がってみっかと思ったけんど、意外に急なもんでちょっとめげて、素直に来た道を「かわご石越え」まで引っ返し、主尾根を西へ辿ることにしたんさね。
太田側はともかく、桐生側は道らしい道もねぇんにどうして2万5千分の1の地図で実線で描かれてるんかな。どんな経緯でそうなったんか、行ってみてみっとますますその謎は深まるべぇだぃね。
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つづく;かわご石山 (太田市/桐生市) ~ その北の谷に「磐境」はあるか へ)