薮塚・三島公園より観音山(中央のやや右の小丘)を臨む
2008年「東毛漫遊山歩き」、ホームの八王子丘陵の探索を開始。今日は薮塚エリアを巡ってみることにしたで。
今日の目標はまず滝の入公民館北にそびえる「
観音山」。ここは楚巒山楽会代表幹事さんから太田市発行の白図(しろず;1万分の1地形図)に山名が記載されてるって教えてもらったんだぃね。こないだ太田市役所に行ったときに白図を買ってきたら、確かに「観音山」が載ってたんさ。この山には千手観音像があるらしいで。高崎の観音山より歴史は古りぃんじゃねぇきゃ。
まずは東毛少年自然の家に車を停めさせてもらって、ちっと西へ下り滝ノ入公民館の交差点まで歩って北に折れ、観音山を目指す。途中、地元の方2名(男女のご老人)にお会いできたんで、まずは山中の観音様について聞いてみた。・・・・返ってきた答えはくしくも同じ「観音様があることは知ってるんだけんど、
実際には見たことねぇよ」だったぃね。地元の人でも知らねぇ伝説の?観音様!これは一見の価値ありだんべ!
道を上ってぐと長円寺ってゆう無堂、無住のお寺があるんさ。阿弥陀堂と墓地があって、墓地の一番上から山頂に伸びる踏み跡がある。すぐ右脇にに観音様2体。でも千手観音じゃねぇやぃね。少し上るとすぐ薮に。石段らしき構造物も所々に残ってらぃね。数分後、薮の中にひっそりと小さな観音様発見!
長円寺・阿弥陀堂・奥が観音山/観音像2体/千手観音像発見!滝ノ入・千手観音像(作者、年代とも不明)
確かに派手ではねぇけんど
千手観音だぃね。風化を防ぐためなんか、トタンの屋根がかかってるんだけんど、ちっと痛み気味。さっそくGPSでマーキング。観音山の山頂はもう少し奥に行ったところみてぇだぃね。八王子丘陵は相変わらずの薮山でピークがよくわかんねぇや。GPSがねぇと後で確認もでぎねぇよ。
薮塚本町の文化財ってサイトによると、ここには千手観音を本尊とする長円寺があったんだそうだぃね。幾年月を経て、今や山中にはひっそりと観音様が残るのみ。(郡村誌の藪塚邨には明治4年に長円寺の伽藍消失の記載あり。寺の項の筆頭に書かれてるんで邨の名刹だったんかも)
千手観音様に平安を願い、観音山を後にして、次の目的地へ。 (つづく)
【右図は、カシミール3Dで国土地理院「ウオッちず」公開データに、GPSのルートデータを読み込んだものを引用。フラッグマークは千手観音像。(北緯36度22分20秒17,東経139度19分02秒83) 長円寺は無堂のためか地図上に卍マークが記載されてねんみて】
薮塚本町の文化財
観音山 (やまの町 桐生)